朝と夜の交わる時間

朝の4時、隣で寝ていた愛犬のとわが、何やらごそごそと立ち上がりました。ベッドの端に立ち、床を見ている気配を感じて私もショボショボした目をこすりながら起き上がります。お水かと思ってボウルを差し出すと、プイとそっぽを向くとわ。

起きてしまったので仕方なくトイレに向かうと、付いてくると思いきや愛犬は書斎へ直行。窓の外をじっと見つめ、私と窓を交互に見ます。その様子に「ああ、散歩に行きたいんだな」とわかりました。

というわけで、まだ夜の名残が漂う街へ、早朝散歩に出発。

空気はいつもより澄んでいて、頬に触れる風が心地いい。朝に向けてさえずる鳥たちの声、夜の余韻を残す虫の音。早朝から出勤する人たちもちらほらと見かけます。本当に朝早くからお疲れ様です。

とわは足取り軽く歩いていきます。私も歩きながら、無意識に深呼吸していることに気がついたり。

『早起きは三文の徳』という言葉のとおり、なんだか徳を積んだような、得をしたような。

軽く心が喜んでいるのがわかります。

穏やかな空気と、これから一日が始まる熱を感じる。こういうのが「いいエネルギー」なのかもしれません。

何か特別なことをしなくても、軽やかに満たされることってあるんですよね。

空が徐々に明るくなっていく中、私たちはかるーく喜びながら、のんびりと家路につきました。

今日も、素敵な1日になりそうです。

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